体育会系男子の事情64

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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「おーい！

朝練終わったぞー、帰ってこーい！」


と、ここまでわざわざ来たのはなんとスホ部長だった。



「うわっ…大丈夫かお前ら！」



俺たちの濡れた姿を見て着ていたジャージのファスナーを開け脱いだと思ったら、
俺とミンソク先輩に着せる。



そう、１枚のジャージを二人で無理して着ている。

つまり、肩と肩が密着している状態だ。



…ナイスです、スホ部長！！








とととと…


スホ部長が前を歩いて、俺たちはその後ろを追いかける。

クルッと振り返りながら…



「カイも特別メニューだったみたいだな！」

「は、はい…。」



そうですね…。

特別っちゃ、特別です。



むぎゅ…

歩く度にミンソク先輩と肩がぶつかる。




むぎゅ、むぎゅ…

そう、今も特別過ぎて鼻血が出ないか心配になるくらいです。



俺は、こっそりと上からミンソク先輩を見つめる。

ぷくっと突き出た唇が目に入った。


だって…キス(２回目)しちゃったし！！


なんて、不純なことを考えているとミンソク先輩が、不思議そうに尋ねる。





「何故スホ自らここまできたんだ？ 」



確かに…誰かに任せればいいのに。



「いやー、ルゥハンがもうね…暴走しまくっててさ…非道過ぎてなぁ～」



練習を思い出したようで、ニマニマ笑いだす。

スホ部長も肌の色が白い…が、今は寒い為か頬が赤くなりパンパンに膨らんでいる。

まるで、あん○んマン…




「む、非道とは？」


ミンソク先輩が眉をひそめる。



「短距離、つまり…陸上用のトラックを使って250m、500mを何回か走ったんだが…

"俺より遅いやつもう一回"

って繰り返して、みんなダウンしちゃったんだよ。」




「ああ、確かに、あいつ速いからな。」

「２回目を回避するために本気出して勝てないとなると…
そのあとの２回目が絶望的だろ？」





…生き地獄だ。

鬼に勝てないと終わらないエンドレス！！

考えただけでもぞくりとする。




「ま、俺は、何回か回避出来たけどね！」

と、ちょっとどや顔でこちらを見てきた。




「明日は全員筋肉痛だな！！」

と、締めくくり…スホ部長は前を向いて歩き始める。




「うむ。俺達も壮絶だった。」

「だよなー、海パンなしで海に飛び込むとはなー…」

と、もうスホ部長は振り向かない。




とんとんと、軽く肩を叩かれる。




え？




ミンソク先輩の方を向くと、唇に人差し指を当てて口角を上げ…



"二人だけの秘密だぞ？"



とでも言うかのような仕草にどきりとしてしまった。

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「お前らはとりあえず風呂入ってこい！」




と、スホに言われ二人で浴場へ向かう。

4～5人余裕で入れる大きさなので、二人だとすこし大きい。



二人だと十分広い

…にも、関わらず。



「カイ」

「は、はい。」

「どこへいく？」


脱衣場で着替えていると、カイがもぞもぞとしているだけで
着替えてないことに気付いた。




「しゃ、シャワー室にしようかなと…」

「む、何故だ？！」




カイの服をぐっと掴む。

カイはびくりとして…顔を赤くした。




「は、恥ずかしいなぁ…って。」

「何？

男同士なのにか？？」



カイは…もじもじしながら



「はい…。」

と、いった。





な、なんと。

「す、すみません…。」





…か、かわいい。

かわいいではないか！！



中学生の修学旅行の初日みたいな初々しい反応が堪らない。




是非とも入りたい！！

背中を流してあげたい！！




「カイ、こーゆーのはな…

がばっと脱いでしまえばどうにでもなるのだ。」

「え？」



一瞬の隙をみて…しゃがみこみ

カイの海で濡れてそれが乾いてがぴがぴになったズボンに手をかけ…




「うわっ！

なにしあぁぁぁ！！！」







一気にパンツごと下にずり落とした。

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カイ君のピンチ！


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