体育会系男子の事情66

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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ミンソク先輩のおしりをもみもみし損ねた…



わきわき…

可愛そうな俺の両手…




くぅぅぅぅ…

って、そんなこと言ってられる雰囲気はなく




「部屋換え？」

ルゥハン先輩は初めて聞いたような顔をしている。




(俺の俺は一瞬に萎え)…緊張感が走る。





「ああ。」

「…わかった、今話そうよ。」




「ぬ？今か？」

「そうそう、今、なうだよ。」

と、いいながら…二人はお風呂へ…





心配で俺もそろりと後を追う。





ミンソク先輩が中に入りきったあと…
ルゥハン先輩がくるっと振り返る。




「カイ、お前は当然…わかってるよな？」

「え？」

「4年が入ってんのに入るつもりか？

お前はシャワーだよ！シャ、ワァー！！」





「…はい。」

俺は、渋々シャワー室へ向かった。






そして、人生で２回目のチャンスだった

"ミンソク先輩と二人DEお風呂"タイムは…






○o。.水の泡に.。o○





泣かないで、俺。

いつかチャンスは…あるよな？

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風呂に入るとカイが入って来なかった。

お風呂場にあるシャワーの蛇口を捻る。




シャーーー…

俺は髪の毛を洗い始めた。





「カイは？」

「シャワー室行くって…４年だから気まずかったのかもね。」

「ぬ、そうか…」





気にしなくていいものを…。





「で、部屋の話だけど…」

椅子に座り、洗面器にお湯を溜めながらルゥハンが話し出す。




「まさか、部屋換えしないってはなし？」

「ああ、その通りだ。」




なんだ、わかってくれてるのか！

と、思った矢先。




「約束はちゃーんと守るのがミンソガでしょ？

そんな簡単に破るの？？」




「…」




「またカイのこと特別扱いしてさ…

後輩に平等なミンソガはどこいったの？」




ボディソープで、ぬれたタオルを泡立て身体を洗い始めるルゥハン…

俺を鏡越しで見つめる。



俺は、髪の毛を洗い終え身体を洗う。




「ミンソガ、どんどん悪い方向へ行ってるよ？」




息が…詰まる。

「カイは、ミンソガにとって悪影響なんだって。」







「ね、自分でも変だってわかってるでしょ？」


ルゥハンは俺を鏡越しで誘導するように語りかける。





「ああ、変だ。」

「え？」





「…マインドコントロールするのはやめてもらえるか？」

「え？」





「カイのことは、特別かわいいのだ。

おかしいのは承知だ。」

「み、ミンソガ…それって…」




そう。

カイは、ただの後輩ではない。





「そうだ。

愛してやまないのだ。」





「ミンソガ…！」

ルゥハンの目が潤んでいる。

うぅ…なんかカイと居るときとは違う胸の痛さだ。




「出来る限り一緒にいたいと思っている。」

申し訳ない…そんな締め付けられるような痛み。




「…お前だって一緒だろ？」

「え？！」




「お前もカイを構いたくて仕方ないのはわかっている。

…申し訳ない。」





「ご、誤解だよ！！

何いってんのミンソガ！！」




ルゥハンがいきなり立ち上がりモコモコした泡を飛ばしてくる。



「いや、わかる…

わかっている。」


言いたくないのは…！


「いや…わかってないないない！！」




俺は、体に付いた泡をさっと洗い…




「でもな、俺も兄として可愛がりたいのだ。」





俺は出入口のドアを開けた。





「だから…誤解！！

…ってぇ？？」





最後のルゥハンの言葉は俺の耳には届かなかった。







「あ、兄？」

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結局言う。


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