体育会系男子の事情74

【カイ・シウミン】


シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年

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自由形、クロール。

それは、一番早く泳ぐことができる泳法。




レイ先輩は… 水面からなかなか出てこなくて…

例えるなら川の中で、逆流にも関わらず前に前に進んでいく

そして、そのまま水と交わり溶け込んでしまいそうな…






まるで水魚のようだった。





はっ…詩人みたいになってしまった！

俺としたことが、魅入っていた！！




横を見ると、みんなが魅了されてるのが
わかる。




もちろん、チェン先輩も…

泳いだばかりなのに、胸で息をしながら、レイ先輩の泳ぎを瞬きもしないで見つめている。




「レイ先輩ファイトですー！」

俺がそう言うと、はっとして応援していた。



バタをしているミンソク先輩が引き離されているのが目に見えてわかる。




ああ、応援したいけどできない…

けど、心の中でしてますね。





俺は、次のために身体を動かしながら様子を見ていた。




「タオ！」

と、ミンソク先輩が声を出し…





ざばぁ…

そのあとは、タオがスタートし

レイ先輩の後を追う。





長い手足で、水面を掻き分けてがむしゃらに前に前に進んでいく…

水の流れとか関係なく向かう。





タオの瞳は、元々怖いけど…勝ちたいと言う執念なのか今は更に鋭い。

フォームは、レイ先輩より荒いが距離が縮んでいるような…





はっ…

一瞬鮫に見えた！

タオは鮫に化けたら…恐ろしいかも。





その間にレイ先輩が、ターンしてこちらに向かってくる。





もうすぐ俺の番。

俺も深い深呼吸をして…







よし。






勢いよくスタートした。

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少しずつ縮めているものの…

こちらのチームが負けているのは確かだった。





む？

横をみるとセフンが明らかに凹んでいる。




「何をしている？」

なんが縮こまっている。

「…すみません。

僕のせいです。」





「まだ、終わってないぞ？」




セフンは、メドレーリレーでまさか自分が差を付けられるとは思ってもなかったみたいだ。



ぽんぽんと、肩を叩いた。



「大丈夫だ、タオも頑張ってるし

ルゥハンもいるから。

…な？」





ルゥハンの方を向いた。

しかし、彼は全くこちらを見なかった。




セフンは、少しだけ顔を上げる。

明らかに、唇を噛み締めて悔しそうだ。





うむ。

いいことだ。





「スホは、強いからな。

セフンはフォームが綺麗だからあとは持久力だな。」

「はい…ありがとうございます！

応援します…！！」





ふう。

よかった、少しは元気になったみたいだ。






隣のレーンで、カイがスタートした。



おおっ…！






滑らかに動く身体。

俺は、彼の綺麗なフォームに魅了された。




















だから、気づかなかったのだ。

カイを見ている俺を、ルゥハンが見ていることに。

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いろいろみんな個性的なのに表現出来ずすみませぬ。


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