
続・ルゥハンとシウミンの一年生の時のお話
「じゃ、とりあえず俺着替えてくるよ。」
と、言うミンソクに俺は後ろからいい放つ。
「やっぱり、今日はやーめた。」
「え?」
「帰るわ。」
俺は、すたすたと出入口に向かう。
「ぬ?
ルゥハン??」
実は…躊躇した。
先に水着に着替え、プールを目の前にしたとき足が止まった。
俺は、水に足をいれることさえ出来なかったのだ。
"何故" "どうして?"
と、聞きにくるか?
"せっかくここに来たのに?!"
と、怒るか?
どちらにしても俺は、無視するつもりだった。
「じゃあ、走ろう!」
「は?」
彼は俺より前に来て俺の手を引っ張った。
「ちょっ…!」
「おい!お前らどこいくんだー!」
と、言うスホをミンソクが無視して外に向かう。
え?
ええ?!
どーなってんだ?!
彼は俺の手首を掴みながらずんずんと前に進む。
それは、手を繋いでいるようにも見える。
ドキドキ…
ドキドキドキドキ…!!
腕が…まるで動脈が波打ってるみたい…!!
「やめっ…!」
くるっと彼は振り返り…
「ん?
…あ、痛かったか?」
と、ぱっと手を離す。
宙ぶらりんになった手が少しだけ寂しい…
わけないんだけど!
「ってか、走らねーし!」
「む。駄目だぞ、さぼりは。」
「さぼりじゃねーし!」
「じゃあ、プールに戻るか?」
「っ…」
俺は言葉が出ない。
…俺だって泳ぎたい。
泳ぎてぇけど。
無理だった。
水に浸かろうとしただけで、奥に引き込まれていくような感覚。
無様な姿を見られたくない。
誰にも。
俺は、彼をじっと見た。
…こいつにだって。
「だからさ、走ろう。」
と、手を差し伸べられた。
なんなんだよもー…こいつ!
わけわかんねー…
俺のペースが乱れる。
やりたいようにやらせてくれない。
それなのに。
がしっ
俺は彼の手を握った。
「お前、俺が足遅いと思ってるだろ?」
「む?」
俺は走った。
走ったら、何か変わるような気がして。
少なくてすみませんm(__)m

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