
続・ルゥハンとシウミンの一年生の時のお話
─翌日─
俺は、珍しく朝から授業に出ていた。
携帯を見つめる。
そう、俺はイライラしていた。
"明日、何時から?"
昨日の夜、早速俺の方からメールしてやったのに
朝になっても連絡一つ来やしない。
俺からのメールを無視するつもりか?
この、俺からのメールを?!
今日は、一年の必須科目の授業…
あいつがくることはわかってるんだ。
俺みたいにサボらないかぎり!!
「朝っぱらから殺気立ってるな!」
ぽんと、肩を馴れ馴れしく叩かれた。
「!」
横に座ってきたのは…スホ。
「なんだよ、お前かよ!」
携帯をさっと隠す。
「んー?なんだ?彼女か?」
じろじろ見てきたので携帯をしまった。
「お前はいちいちうるさい!」
「んー?そんなこといっていいのか??
昨日ミンソクを拉致して何してたんだ?」
「なっ?!
あいつが勝手に俺を引っ張ったの見ただろ?!」
実際嫌がったのに、無理矢理外に連れ出したのはあいつだ。
俺じゃない!
「昨日、練習ギリギリでさ…じんわりと汗をかきながら、
"申し訳ありません、遅くなりました。"
なんて言われたら…な?」
「いや、走ってただけだし。」
もわもわん…
"はぁ、はぁ…"と、昨日走りきった時の息と、開けたままの口を思い出しながら…
なんでか俺も想像する。
ごくりっ…
っておい!!
俺は、雲みたいな妄想を手で振り払う。
「ミンソクもそういってたけど…
MMKはそれはそれは、心配しててな…」
「MMK?」
はっ…
まさか…
M…ミンソクを
M…守る
K…会
「ルゥハン流石だな!」
俺の表情でわかったみたいだ。
わかっても嬉しくねぇ…
「とにかく、昨日のミンソクは遅刻のせいで追加メニューが多くてバテバテだったんだ。」
「え…」
あの全速力で走ったあと練習でもめんどいのに…
追加メニュー?
「ミンソクは帰ってからも先輩に気を使ってなぁ…
あ、お前は寮だからわかんないわな。」
「わかんねーし、わかりたくもねー。」
スホを睨むと、ふっと逸らされた。
「あ、ミンソクだ。」
「え?」
スホと同じ方を向くと…
出入口に、目があまり開いてない明らかに眠そうなミンソクがいる。
いつもパッチリ目が開いてるので貴重だ。
ん?
なんだ、貴重って。
彼は俺らに気づいたみたいだ。
どんどん後ろの席にやってくる。
仏頂面のミンソクはスホを睨み付けた。
「スホ、なんで起こしてくれなかったんだ?」
少し、むっとしているミンソク。
「だってミンソク、昨日すぐ寝ちゃっただろ?
この授業、出欠カード出せばなんとかなるし?」
唇が、前ちょっと出て尖っている。
怒ってる…のか?
かわいい…気がする。
「寝てたら起こすって約束だったではないか。」
「ごめん、ごめん…今まで起こされてばっかりで起こしたことなかったからさ…!」
え?
なんだこの会話。
二人で起こしあってるのか??
「おい。」
俺は、再びなんでかイライラしはじめて声を出した。
「お、ルゥハンいたのか?」
「なっ…!」
いたのか?
いたのかって聞いたのかこいつ!!
「お前、俺メールしただろ?!
気づかなかったのか?!」
と、言われて携帯を出すミンソク。
「あ。
すまん、今見た。」
こいつぅ!!
と、共に一限目の始まりの鐘が鳴った。
キラキラルゥハン…
まさかの"気付かれない"を経験する。
遅くなりましたm(__)m

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