
【チェン・レイ】
二人のなれそめスピンオフ…
やっとこさのレイ編
俺は、数日…
レイ先輩を避けていた。
「チェン~
そろそろ何があったか教えてよ。」
寝る直前まで、ベッキョンの部屋に居座る。
もちろん、部屋の先輩が外泊をよくするからだ。
「…何も聞かないって言ったろ?」
「そーだけどさぁ…
チェンが何で怒ってるか気になるじゃーん。」
「べ、別に怒ってるわけじゃ…!」
そう、怒ってるわけじゃない。
「じゃあ何?」
「何って言われても…」
何となく気まずい…
それだけ。
「もーいい加減仲直りしてよぉ。」
「だから、喧嘩じゃないし。」
「は!チェンの大事なものを盗ったとか?
まさか彼女略奪?!」
「違うって!!」
「もしもそんなことされても俺はレイ先輩のこと…怒んないと思う。」
いや、絶対怒らない気がする。
レイ先輩なら許せそう。
「なにそれ、神?」
「レイ先輩が彼氏なら許せるよ。」
だってスゴく優しいし…
俺だって女の子だったら好きになってるかも。
「ふーん…そゆことね。」
「え?」
「あ、もうこんなじかぁん、お肌のために寝ないと!」
と、わざとらしく時計を見る。
「…わかったよ、おやすみ。」
「おやすみぃ!」
と、無理矢理電気を消された。
ふぅ…そろそろベッキョンのところに居座るのも限界があるのかも。
俺は、自分の部屋の明かりが付いてないことを確認して向かう。
ガチャ…
レイ先輩寝てるよな?
そろりそろりと起こさないようにベッドの中へ…
バチッ!
電気が点いて、暗さに慣れていた瞳が眩む。
「チェン!」
がばっ!
と、タックルするように腰を抱きしめられて…俺はベッドに倒れ込んだ。
「なっ、なんですか?!」
「やっと捕まえた!!」
逃げようと思っても逃げられない。
レイ先輩は思ったより力が強かった。
ふぅ…
俺は、一気に脱力する。
「チェン…ごめん。」
「え?」
先輩は、抱きしめたまま俺に顔を向けた。
「もうしない!
もうしないから…部屋換えだけはしないで!」
ひしっとしがみついて…
先輩が俺に許しを乞う。
ああ…
一気に申し訳ない気持ちになった。
「レイ先輩…」
俺は捕まれている腕にしがみつくように握った。
「俺の方こそ…ごめんなさい。」
「え?」
「先輩は悪くないです…
俺が…気まずくて顔合わせられなくて…」
「チェンは悪くないよ!」
レイ先輩が必死だ。
優しい先輩にこんな辛い顔させてたなんて…
俺って酷いやつかも。
「部屋換えはしないですよ。」
「ほんと?!」
レイ先輩はほわっと笑う。
そんなこと考えたこともなかった。
だって先輩のこと、嫌いなわけじゃない。
「今まで通りでお願いします。」
と、俺は仰向けで押し倒されながらも軽く頭を下げた。
「ちぇ、チェン~!」
すり寄る先輩…正直ちょっとかわいく見えた。
そう、それから元に戻った…
はずだった。
レイ先輩は、抱きつくこともはもちろん過剰なスキンシップをしなくなった。
ああ、まんまと…


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レイ先輩を避けていた。
「チェン~
そろそろ何があったか教えてよ。」
寝る直前まで、ベッキョンの部屋に居座る。
もちろん、部屋の先輩が外泊をよくするからだ。
「…何も聞かないって言ったろ?」
「そーだけどさぁ…
チェンが何で怒ってるか気になるじゃーん。」
「べ、別に怒ってるわけじゃ…!」
そう、怒ってるわけじゃない。
「じゃあ何?」
「何って言われても…」
何となく気まずい…
それだけ。
「もーいい加減仲直りしてよぉ。」
「だから、喧嘩じゃないし。」
「は!チェンの大事なものを盗ったとか?
まさか彼女略奪?!」
「違うって!!」
「もしもそんなことされても俺はレイ先輩のこと…怒んないと思う。」
いや、絶対怒らない気がする。
レイ先輩なら許せそう。
「なにそれ、神?」
「レイ先輩が彼氏なら許せるよ。」
だってスゴく優しいし…
俺だって女の子だったら好きになってるかも。
「ふーん…そゆことね。」
「え?」
「あ、もうこんなじかぁん、お肌のために寝ないと!」
と、わざとらしく時計を見る。
「…わかったよ、おやすみ。」
「おやすみぃ!」
と、無理矢理電気を消された。
ふぅ…そろそろベッキョンのところに居座るのも限界があるのかも。
俺は、自分の部屋の明かりが付いてないことを確認して向かう。
ガチャ…
レイ先輩寝てるよな?
そろりそろりと起こさないようにベッドの中へ…
バチッ!
電気が点いて、暗さに慣れていた瞳が眩む。
「チェン!」
がばっ!
と、タックルするように腰を抱きしめられて…俺はベッドに倒れ込んだ。
「なっ、なんですか?!」
「やっと捕まえた!!」
逃げようと思っても逃げられない。
レイ先輩は思ったより力が強かった。
ふぅ…
俺は、一気に脱力する。
「チェン…ごめん。」
「え?」
先輩は、抱きしめたまま俺に顔を向けた。
「もうしない!
もうしないから…部屋換えだけはしないで!」
ひしっとしがみついて…
先輩が俺に許しを乞う。
ああ…
一気に申し訳ない気持ちになった。
「レイ先輩…」
俺は捕まれている腕にしがみつくように握った。
「俺の方こそ…ごめんなさい。」
「え?」
「先輩は悪くないです…
俺が…気まずくて顔合わせられなくて…」
「チェンは悪くないよ!」
レイ先輩が必死だ。
優しい先輩にこんな辛い顔させてたなんて…
俺って酷いやつかも。
「部屋換えはしないですよ。」
「ほんと?!」
レイ先輩はほわっと笑う。
そんなこと考えたこともなかった。
だって先輩のこと、嫌いなわけじゃない。
「今まで通りでお願いします。」
と、俺は仰向けで押し倒されながらも軽く頭を下げた。
「ちぇ、チェン~!」
すり寄る先輩…正直ちょっとかわいく見えた。
そう、それから元に戻った…
はずだった。
レイ先輩は、抱きつくこともはもちろん過剰なスキンシップをしなくなった。
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