
【ルゥハン→シウミン】
続・ルゥハンとシウミンの一年生の時のお話
「ふぅ…」
俺が寮に行くのは2度目である。
あのときは門であいつを待ち伏せしていた。
あの時から既に奴を意識していたと思う。
今更だがな。
重々しい門の中に入ると…
思ったより綺麗なマンションみたいな作りの学生寮である。
ふーん…思ったより綺麗なんだなぁ。
中に入るのは意外と簡単。
なんでかって、俺が学生だからか他の部の奴が俺をみても誰も気にしない。
玄関には、マグネットに名前が書いてあって裏表にすることで、今部屋にいるのが不在かわかるみたいだった。
水泳部、水泳部…あ、あった。
三階ね。
キム・ミンソク…お、あった。
301号室で、今マグネットが表になってるからいるってことだな?
俺は彼の部屋に向かう。
ドキドキ…ドキドキ…
301号室…
バンッ
俺は軽快にドアを開けた。
"ミンソガ!助けに来たぞ!"
"ルゥハン、なんで来たんだ!
このバカ!"
涙目のミンソガ…
俺は、縛られている彼の手首の紐を解く。
"やめろ、誰かきたらお前も巻き添えだ!"
"なに言ってんだよ…俺らはとっくに運命共同体だろ?"
"ルゥハン…!"
"ミンソガ…!"
ひしっと抱き締め合うふたり…!
…ってのが、一番のシナリオだったのに。
─現実─
バンッ!
「お~ルゥハン、寮にわざわざきてどうした?」
普通に筋トレしてるし…!!
「お前が来れないって言ったから来てやったの!」
「そかそか。」
と、普通のように見えたが…
「ここだと先輩がくるから、屋上いこうか?」
「え?」
俺たちは誰もいない屋上に向かった。
まだ、昼過ぎだから青空が広がる。
ミンソガはシーツを干していた。
ふぅ…ほんとに綺麗好きみたいだな。
益々好感度アップ!
ってのんびりしてる場合じゃなかった!
「実はな…この前ミーティングがあって…」
「おお。何があったんだ?」
スホからは難癖をつけられて…
みたいなこと言ってたけど知らないふりをする。
「ルゥハンと一緒にいるところを見られたみたいで
人を教える前に、自分のタイム見直せと言われてしまったのだ。」
「…はぁ?!」
…完全に嫉妬だな。
嫉妬!!
「俺は、自分自身のタイムを疎かにしていたのが仇になって…
今までみたいに練習が出来なくなったのだ。
…すまん。」
はぁ…と、ため息を吐く。
それはただの口実に過ぎないのに。
「なんだ、そんなことかよ。」
「え?」
「記録だしゃいーんだろ?」
真っ白いシーツを干し終えた彼がこちらを振り向いた。
「次の記録会まで、俺が猛特訓してやるよ。」
「おぉ?」
もちろん、手取り足取りな♪

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「ふぅ…」
俺が寮に行くのは2度目である。
あのときは門であいつを待ち伏せしていた。
あの時から既に奴を意識していたと思う。
今更だがな。
重々しい門の中に入ると…
思ったより綺麗なマンションみたいな作りの学生寮である。
ふーん…思ったより綺麗なんだなぁ。
中に入るのは意外と簡単。
なんでかって、俺が学生だからか他の部の奴が俺をみても誰も気にしない。
玄関には、マグネットに名前が書いてあって裏表にすることで、今部屋にいるのが不在かわかるみたいだった。
水泳部、水泳部…あ、あった。
三階ね。
キム・ミンソク…お、あった。
301号室で、今マグネットが表になってるからいるってことだな?
俺は彼の部屋に向かう。
ドキドキ…ドキドキ…
301号室…
バンッ
俺は軽快にドアを開けた。
"ミンソガ!助けに来たぞ!"
"ルゥハン、なんで来たんだ!
このバカ!"
涙目のミンソガ…
俺は、縛られている彼の手首の紐を解く。
"やめろ、誰かきたらお前も巻き添えだ!"
"なに言ってんだよ…俺らはとっくに運命共同体だろ?"
"ルゥハン…!"
"ミンソガ…!"
ひしっと抱き締め合うふたり…!
…ってのが、一番のシナリオだったのに。
─現実─
バンッ!
「お~ルゥハン、寮にわざわざきてどうした?」
普通に筋トレしてるし…!!
「お前が来れないって言ったから来てやったの!」
「そかそか。」
と、普通のように見えたが…
「ここだと先輩がくるから、屋上いこうか?」
「え?」
俺たちは誰もいない屋上に向かった。
まだ、昼過ぎだから青空が広がる。
ミンソガはシーツを干していた。
ふぅ…ほんとに綺麗好きみたいだな。
益々好感度アップ!
ってのんびりしてる場合じゃなかった!
「実はな…この前ミーティングがあって…」
「おお。何があったんだ?」
スホからは難癖をつけられて…
みたいなこと言ってたけど知らないふりをする。
「ルゥハンと一緒にいるところを見られたみたいで
人を教える前に、自分のタイム見直せと言われてしまったのだ。」
「…はぁ?!」
…完全に嫉妬だな。
嫉妬!!
「俺は、自分自身のタイムを疎かにしていたのが仇になって…
今までみたいに練習が出来なくなったのだ。
…すまん。」
はぁ…と、ため息を吐く。
それはただの口実に過ぎないのに。
「なんだ、そんなことかよ。」
「え?」
「記録だしゃいーんだろ?」
真っ白いシーツを干し終えた彼がこちらを振り向いた。
「次の記録会まで、俺が猛特訓してやるよ。」
「おぉ?」
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