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坂ダ!

***坂道ダッシュ!☆EXOの妄想BL小説です。***

近距離恋愛の事情10

【チェン・レイ】



二人のなれそめスピンオフ









「ぎょ、ぎょんすは、俺の隣で寝るよね?」

「え?」




チャニョルがたどたどしくギョンスに話しかけた。




俺、ベッキョン、チャニョルの3人で川の字で布団の順番だったが
新しい布団をチャニョルがここぞとばかりに敷き始める。




「チャニョル、寝相いい?」

遠慮がちにギョンスが聞く。




「も、もっちろん!!全然いい!!」




「えー、昨日"壁に俺の長い脚ぶつけたぁ"とか言ってなかったっけぇ~?」

「べ、ベッキョン!」




二人がギャーギャー喋っててギョンスは黙ったままだ。

そんなことになったら、ギョンスが潰れてしまう。




でも、チャニョルは隣で眠りたいんだもんなぁ…

どうしよう…と、考えていたら




「僕はチェンの隣に寝るよ。」

と、いそいそと布団を引きずってこちらにきた。






チャニョルが羨ましそうにこちらを見ていて…

ぷいっとふて寝してしまった。






************



夜は、何でか肌寒い…

それは、いつもいるはずの人がいないから。





"チェン…好きだよ。"

あの日からいつも言ってくれる。





言われ過ぎてくすぐったい気持ちだったのに…
言われないと不安なんて相当重症かもしれない。





先輩…好き。

俺も好き。





ちゃんと言わずに恥ずかしがってばかりだったな…

はぁ…




抱き締めて貰うだけじゃなくて…
俺も抱き締めればよかった。

合宿の期間中なんてあっという間だと思ってたのに。








すごくすごく長く感じる…








「チェン…まだ起きてる?」

「え?」



ギョンスが小声で話しかけてきた。



「眠れないの?」

「あ…うん、ごめんなんかうるさかった?」

「ううん。

僕も眠れなくて…」





そうだったんだ。

俺は起き上がる。




「ちょっと外の空気でも吸わない?」

「え?」





俺とギョンスは二人を起こさないようにゆっくりと外に出た。


「あ、お茶でも飲む?」


ギョンスが給湯室でお湯を沸かして、事前に持ってきたであろう柚子のジャムをコップに入れる。




「はい、どうぞ。」

「ありがと。」




こくっと一口飲むとほわぁと、柚子の香り…

それを飲みながらふたりで薄暗い食堂の椅子に座ると、ギョンスが話し出した。




「こーゆーの修学旅行以来でさ、なんか落ち着かなくて。

…なんか緊張しちゃって。」

「そうだよねぇ。」




俺らは寮に住んでるから少しは慣れてる…気もするけど、ギョンスはマネだから始めての共同生活だ。




「ってかさ、気を使ってる?」

「え?」




ギョンスがさらっと聞いてきた。

まさか、気まずかったのかな?




「チャニョルのぎこちないの…こっちまで気まずくて、嫌だったかな?同じ部屋なの。」

「へ…?」



あ、そっちか。

チャニョル…ガチガチだもんな。



「…何にやにやしてるの?」

ギョンスが"?"を頭に乗せている。





「嫌じゃないと思うよ。

チャニョルは仲良くなりたくてぎこちないだけ。」

俺は彼に耳元で話した。





「…え?」

ギョンスの頬がほんのりと赤くなった。






気になる相手に伝えるのって…やっぱり難しいのかも。






*******

─翌日─



「「お早うございます!」」

「おはよぉ~」





レイ先輩は、至って普通だ。

俺と目が合うと優しく微笑む。





先輩は平気なのかな?

穏やかそうに見える。




はぁ…




レイ先輩を練習中にも見てしまう…

先輩のほわぁんとしたところも好きだけど、あの真剣な眼差しも好きだ。





でも、なんかみたことあるような…

それはレイ先輩よりもっと昔の…





うーん…





「チェンぼーっとしてるぞ!」


三年のスホ先輩に注意されてしまった。


「は、はい、すみません!」

「どうした?

レイのこと見てたよな?」




「み、見てないです!」

「フォーム綺麗だよな、お手本にしたらいい。」



お手本って…



「じ、自分はバタなので…」

「あ…そうか。

チェンは知らないのか。」




俺は首を傾げる。





「いや、レイはさ、中学のときバタ専門だったんだよ。」




え?




「どうしてやめちゃったんですか?」

「腰に負担がかかるからって聞いたな…

高校は海外にいたらしくて詳しくは知らないけど…」

「そうなんですか…」







何もかもが初めて聞く話だった。

レイ先輩のこと、俺…実は何も知らないのかも。












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コメント


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ふふふ

過去が
段々 紐解かれて
いきますねぇ (*^^*)
ちぇんちぇん
加速していくのかなぁ〜
もう 自分の気持ちに
気付いてるんだもんねぇ〜❤︎
寂しいんだもんねぇ

ちゃにょる と ぎょんす も
気になるぅ〜❤︎

rabikina | URL | 2016-03-14(Mon)07:29 [編集]


Re: ふふふ

rabikinaさん

確かに少しずつわかってきましたね!
レイ!謎の男!!
そんなレイにチェンはどんどん惹かれていくのでしょう…

ちゃにょとぎょんすはいつかまた書く?と思うのでちゃっかり書いときました。

日色 | URL | 2016-03-14(Mon)22:09 [編集]