
【ルゥハン→シウミン】
続・ルゥハンとシウミンの一年生の時のお話
─数日後─
そう、あれはそーゆーことだったのだ。
"同じ寮だったら…何だよ?"
"え?"
"そしたら、毎日楽しいなって…
起きて、歯を磨いて…
コーヒーを一緒に飲んで…"
"み、ミンソガそれって…"
"最後まで俺に言わせるのか?"
潤んだ瞳で俺を見つめ…
「そんな野暮なことは言わせねーよ!
ミンソガ!!」
「ぬ。野暮なこと?」
はっ…!
これはまだ秘密の秘密の話だった!!
「な、なんでもない!」
「む?気になるな。」
俺は接触禁止にもかかわらず
学校でたまたまあったように見せかけたミンソガをご飯で釣って学食にいる。
今はテーブルに向かいに座っている。
…こそこそと。
「ど、どうだ?
練習は…気になってさ。」
「ルゥハンにいろいろ教わりたかったんだが…今はスホに特訓を受けている。」
「そうか…」
わかってる、わかってるよミンソガ…
お前の気持ちはちゃーんと俺届いてる!
…ん?
ってなんでスホ?!
あいつちょっと調子に乗ってんじゃねーのか?!
あとで渇入れてやる!!
「真面目で、一生懸命なんだが…
少し話が小難しくてな…睡魔に襲われるのだ。」
確かに…話長そう。
ミンソガが不憫だ…。
「やっぱり俺が…」
と、いうとミンソガが俺を見つめた。
どきっ…
真剣な眼差し…
全てが見透かされそうな…
「ルゥハン…俺なんかのことより、自分のことだろう?」
「え?」
そして、肩をぽんと軽く叩かれた。
「力になれなくてすまん。」
「み、ミンソガ…!」
すかっ…
手首を掴み…損ね、空気を掴む掌。
わきわき…手をぐーぱーさせる。
空振った…
「ルゥハンの弱点はいいところでもあったのに…」
「え?」
俺は誰もいないプールで準備体操をしていた。
そしてプールの中に入る。
「ルゥハン…お前、泳げるのか?!」
ざばぁ…
と、声を遮る。
体をプールサイドに体を起こす。
そこにいるのはスホだ。
「スホ、ミンソガの調子はどうだ?」
「うーむ…タイムは縮まらないな。
でも大丈夫だ!なんとかなる!」
はぁ…と、小さくため息を吐く。
俺が。
「で、どうなんだ?!
泳げるようになったのか?!」
と、近くによってくる。
「今日から練習に出ようかと思ったんだけど体が鈍っちゃって…」
「えぇ?!
通常練習に出るのか?!お前が?!」
「ああ。」
「でさ、スホ練習前に軽く勝負しないか?」
「え?」
「俺はお前みたいに練習を許可されてなくて…」
「お前も伸び悩んでるんだろ?」
スホの瞳が揺れる。
"今だから言えるが…
ルゥハン、俺はあの時一往復遅れだったんだ。"
"え?!"
"勝負には完全に負けてた。"
"で、でも俺は見たぞ?!
俺を抜かすような…"
"思い違いだ。
俺はルゥハンの持ってる「絶対自信」を揺らがせたかった。"
"絶対自信…?"
"ルゥハンの弱点は、プライドの高さなんだ。
でもそれは、自分は負けるはずないっていう自信で…
心の強さでもあるんだよ。"
「…わかった。」
スホが頷いた。
"だから、申し訳ないと思ってる。
…それを崩してしまったことを。"
ミンソガ、心配するな。
俺が泳げないわけない。
そして、負けるわけないんだよ。
どんな境遇でも…な。
遅くなりました。

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続・ルゥハンとシウミンの一年生の時のお話
─数日後─
そう、あれはそーゆーことだったのだ。
"同じ寮だったら…何だよ?"
"え?"
"そしたら、毎日楽しいなって…
起きて、歯を磨いて…
コーヒーを一緒に飲んで…"
"み、ミンソガそれって…"
"最後まで俺に言わせるのか?"
潤んだ瞳で俺を見つめ…
「そんな野暮なことは言わせねーよ!
ミンソガ!!」
「ぬ。野暮なこと?」
はっ…!
これはまだ秘密の秘密の話だった!!
「な、なんでもない!」
「む?気になるな。」
俺は接触禁止にもかかわらず
学校でたまたまあったように見せかけたミンソガをご飯で釣って学食にいる。
今はテーブルに向かいに座っている。
…こそこそと。
「ど、どうだ?
練習は…気になってさ。」
「ルゥハンにいろいろ教わりたかったんだが…今はスホに特訓を受けている。」
「そうか…」
わかってる、わかってるよミンソガ…
お前の気持ちはちゃーんと俺届いてる!
…ん?
ってなんでスホ?!
あいつちょっと調子に乗ってんじゃねーのか?!
あとで渇入れてやる!!
「真面目で、一生懸命なんだが…
少し話が小難しくてな…睡魔に襲われるのだ。」
確かに…話長そう。
ミンソガが不憫だ…。
「やっぱり俺が…」
と、いうとミンソガが俺を見つめた。
どきっ…
真剣な眼差し…
全てが見透かされそうな…
「ルゥハン…俺なんかのことより、自分のことだろう?」
「え?」
そして、肩をぽんと軽く叩かれた。
「力になれなくてすまん。」
「み、ミンソガ…!」
すかっ…
手首を掴み…損ね、空気を掴む掌。
わきわき…手をぐーぱーさせる。
空振った…
「ルゥハンの弱点はいいところでもあったのに…」
「え?」
俺は誰もいないプールで準備体操をしていた。
そしてプールの中に入る。
「ルゥハン…お前、泳げるのか?!」
ざばぁ…
と、声を遮る。
体をプールサイドに体を起こす。
そこにいるのはスホだ。
「スホ、ミンソガの調子はどうだ?」
「うーむ…タイムは縮まらないな。
でも大丈夫だ!なんとかなる!」
はぁ…と、小さくため息を吐く。
俺が。
「で、どうなんだ?!
泳げるようになったのか?!」
と、近くによってくる。
「今日から練習に出ようかと思ったんだけど体が鈍っちゃって…」
「えぇ?!
通常練習に出るのか?!お前が?!」
「ああ。」
「でさ、スホ練習前に軽く勝負しないか?」
「え?」
「俺はお前みたいに練習を許可されてなくて…」
「お前も伸び悩んでるんだろ?」
スホの瞳が揺れる。
"今だから言えるが…
ルゥハン、俺はあの時一往復遅れだったんだ。"
"え?!"
"勝負には完全に負けてた。"
"で、でも俺は見たぞ?!
俺を抜かすような…"
"思い違いだ。
俺はルゥハンの持ってる「絶対自信」を揺らがせたかった。"
"絶対自信…?"
"ルゥハンの弱点は、プライドの高さなんだ。
でもそれは、自分は負けるはずないっていう自信で…
心の強さでもあるんだよ。"
「…わかった。」
スホが頷いた。
"だから、申し訳ないと思ってる。
…それを崩してしまったことを。"
ミンソガ、心配するな。
俺が泳げないわけない。
そして、負けるわけないんだよ。
どんな境遇でも…な。
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