
【カイ・シウミン】
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
─次の日─
「全員乗ったかー?
しゅっぱーつ!」
早朝…
俺たちは帰る支度をしてバスに乗り込んだ。
昨日はBBQのあと一年以外は二次会をそれぞれ学年別でしたようだった。
「うぇー気持ちわりぃ…
ぎょんす、水!」
「べく、ぎょんすを使わないで…うっぷ。」
「うぎゃー!エチケット袋早く!!」
「2年うるさい!」
二日酔いの先輩もちらほらいる。
はぁ…
ついに合宿が終わった。
悪夢のような合宿が。
そのままうとうととして…眠りに入りそうだったが…
一番前の席から四年生がいる一番後ろの席をチラ見した。
ミンソク先輩とルゥハン先輩は別々の座席に座っている。
ふと、昨日のBBQの出来事を思い出した。
ルゥハン先輩は俺を睨んだがすぐに視線を外したのだ。
本当は近づいて突き放したかったに違いない…
しかし、それをしなかった。
なぜだろう?
やはり、ルゥハン先輩は…ミンソク先輩に告白したんだろうか?
そして…フラれてしまった?
心のどこかでほっとしている自分がいる。
「うぅ~ん…おせふぅ…」
と、後ろの席を向くとすぴょすぴょ眠っているタオ。
セフンは携帯に夢中だ。
「セフン、何してんの?」
「んー?」
ゲームでもしてんのかな?
と、おもったら…
「ぶっ…!」
携帯のアルバムが昨日のルゥハン先輩の写真集みたいになってる…
それをなんかムービー風にしてるし。
「わ、勝手にみるなよ!
師匠のベストショットを!!」
「お前、いつの間に師匠になったんだよ。」
「ふぅ…カイ、見てなかったのか?
師匠の泳ぎを…!」
「…俺も泳いでたからな。」
「あ、そうか。」
今更気付いたみたいだ。
俺のこと全く見てなかったのか?
けっこーショックなんですけど…。
「そんな凄かったのか?」
「そりゃあ…地獄から這い上がる天女だったさ!」
「…なんだそれ。」
なーにが、天女だよ!!
般若って言ってたくせに!!
後ろを向いていたのを戻して自分の席に座り直す。
ふぅ…と、気持ちを落ち着かせる。
ふーん…
そんなに凄かったのか…。
般若だ、悪魔だ言ってたセフンをここまで変えるとは…
「ん~?
師匠のこと気になってきたか??」
セフンが俺の隣に座ってきて話したくてうずうずしている。
「そんなんじゃねーし…」
セフンが俺の耳許で勝手に喋り出す。
「スホ先輩によると…
ルゥハン先輩は今まで本来の動きが出来てなかったらしい。」
「え?」
今までだって充分速かったのに。
「しかし、絶対絶命のピンチに這い上がる天女…!
そう、奪われた羽衣を手にしたに違いない…!」
「は、羽衣?」
セフンが言ってることはちょっとチンプンカンプンだったが…
ルゥハン先輩が逆に何かを手放したことに
俺は気付いていなかった。

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「全員乗ったかー?
しゅっぱーつ!」
早朝…
俺たちは帰る支度をしてバスに乗り込んだ。
昨日はBBQのあと一年以外は二次会をそれぞれ学年別でしたようだった。
「うぇー気持ちわりぃ…
ぎょんす、水!」
「べく、ぎょんすを使わないで…うっぷ。」
「うぎゃー!エチケット袋早く!!」
「2年うるさい!」
二日酔いの先輩もちらほらいる。
はぁ…
ついに合宿が終わった。
悪夢のような合宿が。
そのままうとうととして…眠りに入りそうだったが…
一番前の席から四年生がいる一番後ろの席をチラ見した。
ミンソク先輩とルゥハン先輩は別々の座席に座っている。
ふと、昨日のBBQの出来事を思い出した。
ルゥハン先輩は俺を睨んだがすぐに視線を外したのだ。
本当は近づいて突き放したかったに違いない…
しかし、それをしなかった。
なぜだろう?
やはり、ルゥハン先輩は…ミンソク先輩に告白したんだろうか?
そして…フラれてしまった?
心のどこかでほっとしている自分がいる。
「うぅ~ん…おせふぅ…」
と、後ろの席を向くとすぴょすぴょ眠っているタオ。
セフンは携帯に夢中だ。
「セフン、何してんの?」
「んー?」
ゲームでもしてんのかな?
と、おもったら…
「ぶっ…!」
携帯のアルバムが昨日のルゥハン先輩の写真集みたいになってる…
それをなんかムービー風にしてるし。
「わ、勝手にみるなよ!
師匠のベストショットを!!」
「お前、いつの間に師匠になったんだよ。」
「ふぅ…カイ、見てなかったのか?
師匠の泳ぎを…!」
「…俺も泳いでたからな。」
「あ、そうか。」
今更気付いたみたいだ。
俺のこと全く見てなかったのか?
けっこーショックなんですけど…。
「そんな凄かったのか?」
「そりゃあ…地獄から這い上がる天女だったさ!」
「…なんだそれ。」
なーにが、天女だよ!!
般若って言ってたくせに!!
後ろを向いていたのを戻して自分の席に座り直す。
ふぅ…と、気持ちを落ち着かせる。
ふーん…
そんなに凄かったのか…。
般若だ、悪魔だ言ってたセフンをここまで変えるとは…
「ん~?
師匠のこと気になってきたか??」
セフンが俺の隣に座ってきて話したくてうずうずしている。
「そんなんじゃねーし…」
セフンが俺の耳許で勝手に喋り出す。
「スホ先輩によると…
ルゥハン先輩は今まで本来の動きが出来てなかったらしい。」
「え?」
今までだって充分速かったのに。
「しかし、絶対絶命のピンチに這い上がる天女…!
そう、奪われた羽衣を手にしたに違いない…!」
「は、羽衣?」
セフンが言ってることはちょっとチンプンカンプンだったが…
ルゥハン先輩が逆に何かを手放したことに
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