
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
俺は、ルゥハンに会うことを決意する。
"今日、会いに行く。"
連絡が全くないルゥハンにラインする。
カイの言うとおり…
"嫌われてるはずはない"
そう思えたから。
それに、もやもやしたままでは自分の練習も集中出来やしない。
学生最後の大会なのだ。
このまま練習を続けても上手くいかないことは俺にでもわかる。
いや、ただ知りたいのだ。
ルゥハンが考えていることを。
なぜ隠していたかを。
ルゥハンは、一流スポーツ選手が通うスポーツセンターで合宿をしているとスホから聞いた。
それは都内にあるので朝早く寮を出る。
今日の午後の練習に間に合うように帰る予定だ。
「ん…むにゃ…」
ベッドのカーテンをゆっくりと開けるとまだカイは夢の中だ。
カイはあれから、無理に笑っているようにみえた。
「…ありがとう、カイ。」
ルゥハンの行動がわからなくなってもしかしたら最初からずっと嫌われたままだったんじゃないか?
と、何もかもがわからなくなってた俺を後押ししてくれたような気がする。
俺は、小声でそう言って…彼の髪を撫でる。
そして、部屋をでた。
「ん…」
先輩が側にいたような気がした。
しかし、起きたら先輩の姿はなかった。
こんな早くから?
と、不思議に思ったが…こたつに
"ルゥハンと会ってくる。"
と、置き手紙が残されていた。
ああ…
最悪なことも覚悟しなければならない。
ミンソク先輩の隣にルゥハン先輩がいる未来を。
今さらだけど…
もしかしたら全部ルゥハン先輩の作戦なのかもしれない。
ミンソク先輩が自分からルゥハン先輩に会いに行くなんて
ルゥハン先輩からしたらチャンス以外の何者でもないじゃないか…?!
ああ、もしかしたら俺の選択は間違っていたのかもしれない。
狡くてよかったのかもしれない。
「はぁー…」
俺ってやっぱバカなのかも。
ルゥハン先輩の作戦にまんまと引っ掛かったか?
しかし…
"お前がいっちばん大切だからな。"
わしわし…と撫でるミンソク先輩を思い出す。
完全に子ども扱いだった。
本当は今にも頬を包んでキスしたくて堪らないのに。
それ以上のことだって妄想は止まらない。
でも。
このまんまじゃ…一生無理で無謀だ。
ただの変態野郎で終わってしまう。
先輩に好きになってもらわないと。
俺は、シャキッと起き上がり掃除をし始めた。
決意のもとに…続く。

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