
二人のなれそめスピンオフ
結局、チェンのチームが勝ち僕たちのチームは負けてしまい…
毎年恒例のBBQまで話す機会がなかった。
しかし、そのBBQまでも話すことが出来ないとは思いもしなかったのだ。
…それは、何故かというと。
「レイ先輩すごかったっすぅ!」
「先輩のバタ初めてみました!」
と、わらわらと僕がベッキョンとチャニョルに囲まれてしまったからである。
「…あ、ありがとう。」
きょろきょろ探すが、チャニョルの背が高くて見えない…
すぐに目を合わせようとしてくるので視界が遮られるのである。
すると、ベッキョンが僕のTシャツをくいっと触りそちらを向くように促される。
「先輩ってアグレッシブな泳ぎ方なんですね!
びっくり!!」
「お、自分も思ってました!
先輩と話してみたかったんですよー」
「自分もです!」
「そ、そうなのかな?」
自分自身だと良くわからないけど…
昔そんな事言われたような気もする…
「先輩ってミステリアスっていうか
不思議と言うか…変n」
「謎につつまれててね!」
そ、そんな風に思われてたんだ。
「あ、あの…」
「まま、飲んでください!ぐいっと!」
「あ、う、ぅん。」
結局、ずっと引っ付かれたままでチェンの所に迎えずにBBQは終わってしまった…
二人きりになれたのは…
合宿が遂に終わり、寮に戻ったときだった。
「お疲れ~」
「お疲れさん~」
他のみんなが、洗濯をしたり風呂に入ったりするなか…
僕はぼーっとチェンを部屋で待っていた。
はぁ…
まだかなぁ…
多分一年は、プールに
行って荷物を片さないといけなかったはず…
ぱたぱた…
そして、足音が聞こえる。
ガチャ…
「ただいま戻りました…」
「チェン!」
僕は帰宅したばかりのチェンを抱き締めた。
ビックリして固まってるチェン。
「わっ…れ、レイ先輩…」
「ここでは、レイがいい。」
「そ、そんな恐れ多くて…」
恐れ多い??
良くわからないけど、全然こっちを見てくれない。
…けど、顔が赤い。
「嫌なの?」
「嫌じゃないです…むしろ」
「むしろ??」
「これ以上…好きになったら困る。」
なんと、チェンが僕をきゅっ…と、だきしめてくれた。
レイ先輩が僕の憧れの人…
そう思うとドキドキしてじんじんと胸がうるさい。
これはただのミーハー心なんだろうか?
いきなり有名人を目の当たりにしたような…ワクワクした気持ち?
やっとBBQになって、話し掛けようと勇気を持ったものの…
「レイ先輩すごかったっす!」
「先輩のバタ初めてみました!」
と、いつのまにかベッキョンとチャニョルが俺より先に話しかけていてタイミングを失ってしまった。
自分もそこに行けばいいのだが…
"俺は、もっと前から見てたのに。"
と、今日初めて見た二人と同じにしてほしくないというプライドが邪魔した。
しかし、そのせいで話すタイミングを失ってしまい、今に至る。
俺ってこんな嫌なやつだったのかな?
って思うくらい。
ずっとちくちくちく…
ちくちくちく…
先輩を一人占めしたい気持ちでいっぱいになっていた。
レイ先輩に抱き締められて…
それが一気に抜けたような気分だった。
「わっ…れ、レイ先輩…」
「ここでは、レイがいい。」
「そ、そんな恐れ多くて…」
そして、先輩の匂いがしてムラムラしてくる。
俺は先輩の胸のなかに埋もれた。
「嫌なの?」
「嫌じゃないです…むしろ」
「むしろ??」
もっと…っていうか。
え?
だって好きなひとの匂いだよ?
ムラムラするに決まってる。
これは、ただのミーハー心じゃない…
「これ以上…好きになったら困る。」
俺はレイ先輩を抱き締めた。
そして…
ちゅ…
レイ先輩の唇に、そっとキスをして…
ちゅ
ちゅ…
どうしよ、止まんない。
顔に、沢山のキスを繰り返した。
今日からペンミですね!
私は2、3日参戦です(´ω`)
行かれる方は楽しんできてくださいね♪


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