
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
部屋に戻ると電気が点っていた。
ミンソク先輩が…帰ってきてる!
バタバタバタ…!!
バンッ!
「ミンソク先輩!お帰りなさい!!」
「おーお帰り。」
よかった…帰ってきたんだ。
いつも通りのミンソク先輩に安心してしまった。
「あ、あの…ルゥハン先輩と…話はできましたか?」
図々しいと思いながらも聞いてしまった。
緊張感が走る。
「…うむ。カイの言うとおりだった。」
「え?」
お、俺の言うとおり…?
「俺のことを嫌いなわけではなく…
つまり、告白されたのだ。」
「こっ…?!?!」
俺は固まった。
しかし、ミンソク先輩は話を続けた。
「…不覚にもな、少しときめいた。
ルゥハンは俺のことを大切に思ってくれたんだと感じたから。」
と…ときめ…
そんな…
「あんな真剣なルゥハンは初めて見た。
今まで隠していたんだな。」
俺は驚きを隠せなかった。
いや、頭が真っ白になったのだ。
「そ、そうなんで…すか。」
それを言うだけで精一杯だった。
「ああ、練習にも意欲的に見えた。
…このまま突っ走って行くだろうな。」
ミンソク先輩は天井をみて話していた。
…ルゥハン先輩のことを考えてるセフンと被る。
羨望…憧れ…だけじゃない。
これ以上聞くのが怖い。
「ルゥハンは、これから主に強化練習に出るようだ。
…残念だな。」
…残念。
そうか、先輩はルゥハン先輩に気持ちが向かってる。
二人は俺が入る前からずっと一緒で…
俺の入る隙間なんて…ない。
「お、俺…トイレ行ってきます…。」
「む?おお。」
俺は荷物をその場に置いて…
外に出てしまった。
カイは、少し元気がないように見えた。
勝負のしてからまだ日が浅い。
ルゥハンの話をするのは良くなかったのかもしれない。
大丈夫だろうか…?
アフターケアもちゃんとしないと今後に影響が出そうだ。
はぁ…
でもルゥハンがいないのは本当に残念だ…いや、勿体ない。
ルゥハンがいれば、カイの練習もより良くなったのに。
はっ。
またカイのことばかり考えていた。
俺も自分自身のことに集中しないと。
とりあえず、今日の強化練習でやったことのおさらいをして
明日からの練習に取り入れてみよう。
それでよかったらカイにもアドバイスしてみよう。
俺が卒業するまで…
出来るだけ力になりたい。
…そんな風に思っていた。
不穏な空気へ…

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