
シウミン・・・大学4年
カイ・・・大学1年
俺は少なからず動揺していた。
好奇心でカイを煽ってその気にさせてしまったことを少しだけ後悔していた。
見たこともないカイを見ることはできた。
しかし…!!
"もっと舐めて…"
"ぁぁん!"
"もっと、ゆっくり…ぁあ!"
"やぁ、吸っちゃやぁぁん…!!"
数々の言動、聞いたこともない声…
俺は…完全に快楽に落ちていた。
あんな自分も知ることになるとは…。
それをカイに聞かれていたと思うと
恥ずかしくて気が狂いそうだ。
そして、カイの一言。
"ミンソク先輩…
俺の愛、受け取ってください。"
"ぬ…?"
その時、我に返った。
カイは俺が好きだからこんなことをしたのだ。
ただの過ぎた遊びではなく…俺を心から愛しているからだ。
俺は、カイのそんな心を踏みにじって絞まったような気がする。
俺は違う。
愛してるが、カイの愛してるとは…
俺は、思わず胸を押さえた。
だから水シャワーでも浴びてきちんと考えなければ…
と、思ったのにもにもかかわらず、カイに阻まれ…
さらにスホがまたカイに絡んできて…
スホがいる部屋にどうしてもカイを置いていきたくなかった。
********
そして今に至る。
結局二人でお風呂に入るはめになってしまった。
「せんぱーい。
お風呂セット借りてもいいっすか?」
「ああ。もちろんだ。」
「わーい、ありますがとうございます!」
カイは勢いよくTシャツを脱いだ。
俺はちらりと彼を見た。
二人で入るのが嫌なのはもうひとつ理由がある。
ゴクリ…
彼の裸体を見たくなかったから…。
あの腕や体に抱かれて、あの腕で太ももを押さえられて
あの唇で俺の乳首はなぶられ…
そして…
ぐっ…
下半身が疼く。
バカ!
俺は何を考えてるんだ!!
今から風呂に入るのに!!
「ミンソク先輩?」
カイは俺を覗きみる。
俺は、体ごと逸らした。
「さ、先に入ってろ。」
「は、はい。」
俺は、そそくさと向かうカイの背中を見つめていた。
ごめんな。
俺はカイの愛を…受け取れない。
俺は、矛盾した体の火照りを冷ましながら
落ち着いて風呂に向かった。
弄ぶしうちゃん。

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